お水取りの日。

一年に一度、大きなお水取りの日。

お水取り…吉方位の神社やわき水に水をいただきに行き

それを9日間にわたって飲むというひみつの儀式。

ラッキーがやってくるらしい。



正直、やった事無いし、よくわからないのだが、

わたしの生まれ年、相方の生まれ年は、一年に一度のラッキーデイの吉方向が

同じ南西で、夜9時〜夜11時の間にお水をとりに行くという事だった。


札幌から南西のお水?

するってぇと「羊蹄のふきだし湧水」という銘水があるではないか。

http://www.hokkaido-jin.jp/heritage/11.html



夏でも、羊蹄山からの冷たくておいしい水がとうとうと流れる場所。



なんか時間も丁度いいじゃん、おもしろそうだし行こうじゃないか。

会社終了後、まっすぐ中山峠を越えて京極町へ。

途中、みぞれ(雪?)が降りすごく怖かったが、無事到着。


夜9時すぎに、水の公園を歩く人なんていない。

電灯はついているものの、ちょっとビクビクしながら取水場所まで移動していたら

「だれかいる、だれかあるいてる」相方が小声で言う

見るとたしかに、こんな夜に取水場所に向かう(上品そうで逆に不審な)奥様が2名。



お水を汲みながら、「こんばんはー、お水取りですか?」ときいてみた。

「こんばんは、そうなんですよ」やっぱりいるんだなぁ……

「どちらからですか?」ときかれたので「札幌からです」と答えると

「あらぁそうですかぁ、私達は岐阜からで…」「ぎ、岐阜!?それははるばる大変でしたね」



生まれ年によって北東方向の人もいるので、「北東方向で?」ときくと

「ええ、そうなんですよ」との事。遠ければ遠いほどききめがあるそうなので

ずいぶん御利益あるだろう。紅葉が始まる北海道も楽しんでいってほしいものだ。

レンタカーのようだったので「お気を付けて!」と別れた。



帰宅後、母も同じ吉方向・吉時間だった事がわかったので、実家におすそわけ

することにした。



さて、御利益はいかに。