入院2日目(4)

「わかりました」のメールを受け、うっかり安心してうとうと寝てしまった

まだ来ない、飴まだ来ないと2時間寝たり起きたりイライラしていたら、足下で

ガサガサ音がする。手を伸ばしてみると、そこには買い物袋が



命の飴がそこに!!

眠っている私に気遣って、サンタさんの様にそっと飴を置いていってくれていたのだ



「きゃー!ありがとう!!」と普通の人間なら思うところなのだが、この時のわたしは

全身が食欲魔神だったので「腹減ってんのに、なんで起こさねーんだよ!!2時間も

待ったじゃねぇかよ。気づかなかったらどうするんだよ!!」と独り激高。

すぐさまキャラメルの封を3個開け、3つまとめて口に入れた



 



……至福



次にカンロ飴、そしてまたキャラメルと口に入れた。

ニヤニヤして撮影していると、看護師さんにみつかった

「た、食べちゃダメです!!!」



明らかにキャラメルを頬張っている状態で「食べてません、大丈夫です(←何が?)

撮影しているだけですから(←何で?)」と返答した。



午後10時 「お腹の音聞いて、腸が動き始めていたら、今晩は水分を取っても

良いですからねぇ」と先ほどの看護師さんがやってきた。

キャラメル食い過ぎで、喉がカラカラだったので、一刻も早く冷茶が飲みたい私は

ニッコリと「はい」といって腹を出した。

看「…お腹は大丈夫な様ですね。今、冷たいお茶もってきますから」


ストロー差してやって来たお茶には、氷がカラカラと浮いていて、冷え冷えの最高



すぐにも飲みたくて、ムクッと起きあがったら

看「え?えぇぇえ?? す、すごい……」

み「あ、起きちゃいけませんでしたか??」

看「大丈夫ですか?目眩とかお腹痛いとかそういうのは…?」

み「あ、平気です。なんともないみたいです。カテーテルが痛くて座りづらいですけど。

 ではいただきます」ゴクゴク…

看「キャー!!まって、ダメです、やめてください!そんなに飲んじゃダメです!」

み「?」

看「2口位飲んで、胃腸の調子とか、吐き気とかないか、様子みて…」

み「あ、大丈夫みたいです(だってもうさっきから食ってるし…)」

看「では、少しずつのんでいいですよ(笑)」



夜中に何度か点滴を交換されつつ、冷茶とキャラメルと読書で

術後の夜は更けていった。