ほら、こんなに疲労。

今日は絵画教室の日。
先月の人物画は受講生は10人以上いたのに、静物画の今月は受講生5人。
物は人気薄なのか?
テーブルに乗った今月の課題“漁具”を見て、帰りたくなった、

ガラスの浮き、ガラスのランタン、船外機のプロペラ、巻き貝、ポット、
そして何故か背景に面倒くさいものの最高峰の“網縄”が。

無理…絶対無理……

遠い目になりながら、面倒なので一番小さいキャンバスを買った。
買って木炭でデッサンしてみて、あんまり小さいキャンバスは難しいという事に気づく。
「あれ?小さいの買っちゃったの??」と先生に半笑いされる
ああ、撃沈。

その中で一番描きたくないのは、なんと言っても背景に張られた網縄だが、
負けず劣らず巻き貝も「おまえはもう、なんでそんなグルグル感を出しちゃってるの?
真っ直ぐになれよ、箱ティッシュみたいに」って本当に思う位、描きたくない。

デッサンしていたら「(キャンバスが小さいから)ガラスの浮きは
省いていいよ」と先生。
いや、ガラス玉は描きやすいから、省きたくないのだよ

「はい」と空返事しつつ、貝を省いた構図にまとめたら
「あっ、これだと貝がはいらないよ」すばやくつっこまれる。
うん、描かないの。だってボコボコしててグルグルしてるんだもん

休憩時間、みんなででコーヒーを飲んでいると
樹木希林に感じの似たおばさまが、「このお菓子をどうぞ」と言って
半月型の外国のクッキーを出してくれた。ハーブとバターの香りがする
手作り風のものだった。「どちらかに行かれたのですか?」ときくと
「先月末、ちょっとドイツに行ってきました」との事。
ちょっと行ってくるわぁ、で行けるのだ。凄い。
その方はフルート奏者でもあるらしく、芸術家ってこういう人を指すんだなぁと思った

測量士が、ちょっとドイツに行ってこられるような芸術家になるのは
一体いつの事だろう?
いや、巻き貝に負けている様では、まだまだ無理な話である