トルコ コンヤ〜カッパドキア編 その3

昼食後、歩いてレストランのすぐ裏手にある『洞窟住居の一般家庭』へ行く

35人もの日本人観光客を、一度に家に招き入れる一般人って、
それは、本当に一般人なのか?
岩を掘ってつくられたそのお宅↓

靴を脱ぎ家に入る。キッチンを通って広いリビングへ通された
知らない家に入ってきて、なんとなく気まずい雰囲気。
岩なので空気はひんやり、全員にアップルティーが振る舞われた。
真ん中の赤ちゃんはココの家の一番下の子

壁も床も岩(柔らかい岩)を手掘りしたもので、床も天井も水平でない
しかもよく歩く所は、柔らかい岩なので凹んでくるのだそうだ

リビングからキッチンの方を見ると、こんなかんじ。ほんとに掘り抜きだ

このすいせんの布は、カーペットである。花嫁道具としてまずカーペットを
自分で作ったり、買ったりするのだそうだ。

こちらも絵画のようなカーペット。

子供と遊びながら、ガイドさんが洞窟住居について幾つか話していたが
「ここの家の子供は、学校に行って“私の家は洞窟住居です”とは言えないはずです

洞窟に住んでいるという事は、貧しい家だという事なのです。
だから、誰にも話せない事なのです。
お父さんは、洞窟を掘る仕事をしていますが貧しいので機械などなく、
収入も少ない仕事です」

日本語でこう説明していたが、こんな事を話されていると、
ここん家のお母さんは解っているのだろうか?
なんだか、申し訳ない気持ちになった

そして、この日、オプション料金を支払い“洞窟ホテルへ宿泊”を希望した人達は
「そんな、他人に住んでいますって言えないような所に、今夜私達は泊まるのか?」と
静かに首をひねっていた。

「家計の足しに、玄関で手作りアクセサリーを販売しています」というので覗いてみたら
そこらの土産屋にうってるものだったので、買わずにそそくさと退却させていただいた。