成田〜関空〜ウズベキスタン(乗継)〜イスタンブール編 その3

トルコ行きの飛行機、乗客の三分の一がイスラム原理主義的な様相のみなさんだった
黒ずくめ、ヒゲ、ターバン、数珠を持った男性と黒ずくめの女性、
見慣れていない日本人の私達は、一瞬ひるんだ↓

どうやら、イスラム教の巡礼帰りの団体(お金持ちのみなさん)らしかった。
トルコでこういったちゃんとしたイスラム教タイプの人には、なかなか会えない
大変、貴重な経験である。

ターバン・ヒゲの兄さんの一人が、相方の隣に座る事になった。
なにやらトルコ語で「窓際ってだめなんですよ、ボク怖くって。
席を換えていただけませんか?」と言っているらしかったので(←ほぼ感で察知)
快くひきうけた。
「あ、こちらの方お連れさんでしたら、ボクの席と換えましょうか?」と
私に向かって言っているようだったが、陽気そうなお兄さんだったので
相方と2人、仲良く座ってもらおうと思った。

旅のコミュニケーションツールとして持参した「指さしトルコ語会話」という
トルコ語と日本語を指さしあい、翻訳機かわりにつかう本を、相方に渡した

早速2人、なにやら片言の英会話と指さし会話本で、コソコソ会話し始めた。
「おいくらのツアー?」「ほぉ、それは良いツアーですね」
「日本と中国って同じ言語?」「ノー」
「職業は?」「教師(←イスラム教を教える人)」

しばらくして、ヒゲ兄さんはポケットからおもむろにナッツを出して
相方や私や添乗員のお姉さんに、ニコニコとわけてくれた。
それから、何処かからギョズレメというパンにチーズを丸めたものを
持ってきてちぎってくれ、ポケットからクラッカーを出し、
チョコレートパウンドケーキを出し……と、どんどん私達にわけてくれる。
ひどく揺れる飛行機でギリギリの満腹状態だったので、みかねた女性添乗員さんが
「本当にもういらないです」とお菓子パレードを断ってくれた

しょんぼりと、相方に「彼女らはもういらないのですか?」と質問したらしく
相方は指さし会話本で『彼女らはダイエット中です』と返答した。

二人で、目を合わせて「オー!(だから女ってね…的な)」↓息ぴったり