気をつかう話。

会社に家族からの電話というのは良くある事である。
みをなは部署柄、電話応対をする機会あまりないのだが
事務のおねぇちゃんが留守にしている時や、残業中
休日出勤の折などには電話を受ける。

困った事というのは、そういう時に起こるのだ。

「お世話になって居ります、○×ですが主人お願いします…」
お願いされた私は、なんとかお願いされようと努力するが
当の本人が残業、もしくは休日出社していない場合がまれにある。
色々事情もお有りだろう。
奥方様の目を盗んでたまに遊びたい日だってあるかもしれない。
私の「今日はお休みのようです」の一言で
○×さんの来月のお小遣いがカットされるかもしれないし
美しい奥方様が、世にも恐ろしい鬼に変貌するかもしれない。
あの歳でで愛人ができるだろうか、それよりまだ現役なのか?
最近は良い薬もあるし、非合法でならネット購入出来るか…
でもその前に、そんなお金あるのか?
効き目はどうか、副作用は?使用頻度は??
など、謎と妄想はどんどん私の中で膨張し
直径2m位にまで成長してしまうのだ。

そうだ。
秘密の休日がほしい人は、みんなあらかじめ私にプリンといちごを
1パックずつおごってくれればいいと思う。
そうすれば快く「少し前に外出したようです。」と
きれいな声で応対してあげるのに。