入院1日目(2)

別の棟に居る若い麻酔科医に呼ばれ、全身麻酔についての説明をうけに行った



医「何か心配な事はありますか?」

み「いえ、ありません(ワクワクした顔で)」

医「以前、麻酔をかけられた事ってありますか?」

み「無いんですよ、それでもう楽しみで楽しみで。全身麻酔したいがために骨髄バンクにも

  登録しましたし、北大祭の医学部で挿管セットを見に行ったり、いろいろ調べてみたり…」

医「麻酔に興味おもちですか!?(突如、目がきらめく)」

み「ええ、もう十代のころからずっと」

医「えーっと、それは好奇心?ですか?」

み「ええ、好奇心以外の何物でもないです」

医「部分麻酔でいいのに『あの落ちる時の感覚がたまらない』といって全身麻酔

  替えられるかたもいらっしゃるんですよ♪そういうのではないんですか」

み「ええ、今回が初です。」

医「ではゆっくり味わってみて下さい(笑)」

み「はい、楽しみにしています」



およそ医者との診療計画の話し合いとは思えぬ会話を楽しみ、自分の部屋へ



時間があるので、早速ぬりえだ

  



20センチ位の小さなぬりえなのに、難度が高く気絶しかけた

食後から就寝までずっと塗り続け、やっと2枚完成(左:見本 右:完成)

  

 

  



夕飯も低残渣食。すごい量のご飯、和風鮭ムニエル、味噌汁、大根のきんぴら

 

 

きんぴらは細切り大根がよく煮えていて非常に美味



翌日の手術に備え、晩飯以降の絶食を言い渡された

いつも食事に興味が無く、日頃たいしてちゃんと食べていない自分にとって

絶食など屁のカッパだと思っていた

しかしわたしという人間に於いては『食べない』と『食べてはいけない』が

大きく違う事に気づかず、手術後に後悔するのであった