裁判所へ行ってみよう!(四)

傍聴三件目「強盗」に対する裁判

これは1ヶ月半程前、札幌で起きた郵便局強盗の裁判だ。
被告人は40代半ば男性、猫背で、お金のない人特有の「貧乏神」の影を身にまとっているタイプで
賭け事で破産する人によく居る雰囲気の人。
お酒に溺れる人の人相でなかったので、アルコール依存症というのは、実は意外だった。

モデルガンとカッターで局員を脅し、200万円を奪った後、人質をとった状態で徒歩で逃走。
でも、すぐに御用になった。当時所持金1500円。(検察官が「当時の所持金は1500万円」と
間違って読んだので、びっくりした)

鬱病とアルコール依存で働けず、生活保護費をもらっていた被告人。離婚で別に住んでいる子供と会う為
広い所に引越したく思っていたが、保護では引っ越し出来ない。母に金の無心をしようとしたが断られた

犯行当日、ニュースで強盗の報道を目に入ったがきっかけで
「おまえも(強盗)やってこい。たまには普通の生活がしたいだろう」という声が聞こえ、強盗に踏み切ったという。

なんでやねん?犯罪なんて犯したら、子供に会う事すら出来なくなるだろうに……

法廷で、魂が抜けた様にうつむく被告人には、精神鑑定の請求が出された。

加害者、被害者、それぞれの家族、なんとも言えない思いを抱えるのが刑事裁判なんだと思った。

明日は日ハム戦と、その試合に何故か来る“西城秀樹”を見にサッポロドームへ行く予定だけれど
ネットで裁判所を調べてみると、珍しく傍聴券を配る民事裁判があるようだった。

人気の民事?【事件名 生活保護変更決定処分取消】とある。
これってもしかして、札幌・滝川の介護タクシー問題、2億円のあれか?(ウキウキ度:秀樹<裁判)

傍聴券が手に入れば、明日もチラッと傍聴してこよーっと。