旅にありがちな事。

台湾で、お腹も背中もくっつくほど痛くて熱い思いをし
自分の帰りじたくもできない状態であったため
物凄くバタバタしてしまった。それはもう正に戦場のように。
たっつが居なければ、荷物をしまうことも出来ず
トランクを持って帰る事すら忘れていたに違いない。

ふと気付くと小さな忘れ物をしていた。仔ペンギンの縫いぐるみだ。
あれだけ慌ただしく、無茶苦茶になってしまった中で
一つの忘れ物だけで済んだ事は奇跡のようなものだった。
たっつが申し訳なさそうにしていたので、逆にこちらの方が申し訳なく思い
(全ては腹痛になった自分の責任だし)諦めようと思った。

・・・待てよ、客室係から忘れ物で届いてるのではないか?
万一、台湾から送ってくれるというのならそれに越したことはない。
保険で世話になった三井海上トラベルセンターに相談してみる。
「有料ですが、追跡調査出来ますよ。」とのこと、氏名・ホテル名・宿泊日等
詳細に話し早速調べて貰う。

2時間後、三井海上のお姉さんから電話があり、
「台湾のホテルの方で現在預かっていて、着払いで送れるそうです」と。
早速送ってもらうように手配した。
「買った方がやすいんじゃないのぉ」との声が周りから聞こえたが
モス(この仔ペンギンの名前)はベルギーもオランダも一緒に旅した仲、
その辺のペンギン達とはちょっと違う。
しかも「鉄腕ダッシュ」でリーダー城島と一緒に温泉周りしていた縫いぐるみと
全く同じタイプで、とても可愛らしく、お値段も想像よりはお高めなのだ。

一度は探すのを諦めたモスだったが(昨日探そうと思い、挫折して諦めた)
再度、探してみようと私を奮い立たせたのは
会社の姐さんが「あらぁ可哀想にぃ、おいていかれたって思ってるよ、今頃。」
という何気ない一言だった。
「そうですよねぇ、思ってますよねぇ」
プレッシャーに弱いみをな!だった(笑)