しんみりする必要ナシ

猫みをな!を大学病院に連れて行き、最期を迎えさせた。
安楽死なんてありえなくて、そんなのは皆反対なのだけれど。
詳しく書くと、ヒサンな感じになるので、詳細を書くのはやめるが
脳は正常、体はガリガリだけど内臓に腫瘍は転移せず、顔面と呼吸器だけが
恐怖漫画みたいな感じで、一週間ずっと死にそうに苦しいかんじ。
(しかし、息も絶え絶えでも、VIP待遇の私へのご挨拶は忘れない所が几帳面)

病院には母と姉が行った
私は移動火葬車の手配をし、自宅で待機

数日前「悲しまないで済む様にしてくれ」と沢山の見えない人に頼んでみた
とても耐えられそうにないからだ。すると誰かが来て、しばらく私としての役を
担ってくれる事になった。(のりうつると書くと失礼か?それが誰なのかはヒミツ)
仮面鬱病とか多重人格とか、そういう人の中には、この私のような状態の人も
居るのではないかと思う
魂がかなり出ちゃってるおかげで、私は日中、ボーっとしていた

しかしながら、決められた分量の悲みという苦痛を避けたため、
別な苦痛を受ける事になった。
その後私は数日間、繰り返し腹痛に悶絶することになるのだ

火葬車の中で骨を拾い、花柄のかわいい骨壺に納骨した
顔の骨は半分無く、喉と目の内側に癌の燃跡の黒いススがついていたが
あとは華奢でも健康な骨だ。何処の部位か、不思議な形の骨で遊んでいたら
母に怒られた。

実家にもどり、母達がお骨にご飯を供えようとしていたので
「骨にご飯を供えるのは、脱いだ洋服にご飯と供えるのと同じだからやめよ」と
私の後ろにひかえる誰かに、先ほど言われた事を教えた

猫の中身は、母にとぐろを巻く様にまとわりついて見えた
猫の外見は、花柄風呂敷に包んでわたしがもらっていくとしよう